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【近場の名所】小石川後楽園に行こう!江戸の粋と自然が織りなす、文京区のオアシス

中央大学後楽園キャンパスの目の前にあって都心とは思えない緑豊かな空間が広がる小石川後楽園は、文京区観光名所の中でも特に人気が高いスポットです。江戸時代初期の造園技術の粋を凝らした庭園は、四季折々の表情を見せてくれます。この記事では、小石川後楽園の魅力を余すところなく紹介します。

写真右〜中央が中央大学後楽園キャンパス、写真左側の森が小石川後楽園。
写真右〜中央が中央大学後楽園キャンパス、写真左側の森が小石川後楽園。

小石川後楽園とは

小石川後楽園は、東京都文京区にある江戸時代初期に造られた回遊式庭園です。水戸徳川家の江戸上屋敷内にあり、現存する大名庭園の中では最古とされています。園内には美しい池や庭園があり、季節ごとに様々な花や樹木が楽しめます。日本庭園の代表的な特徴を備え、都心の喧騒を忘れさせる静寂と美しさが魅力です。

こちらは園内東門から入ってすぐの小さな池。ここは厳密には後楽園の中ではありません。ここを通り過ぎると旧正門が現れます。

ここでは冬季期間限定で、庭園内の松の木の雪吊りを見ることができます。

小石川後楽園の旧正門、「唐門(からもん)」です。当時のものは消失してしまっていますので、現在あるものは近年再現されたものになります。

一般人は門をくぐることはできませんが、この横を通り過ぎて順路に進むことができます。

中山道沿いの景色が再現されている

ここに屋敷を構えていた水戸藩は、徳川御三家の中でも唯一参勤交代を行わない江戸定府の藩でした。そのため遠出する機会があまりなく、代わりとしてこの小石川後楽園内に中山道沿いの名所を再現していったと言われています。そのため、この庭園の意匠を存分に味わいたいならば東門から入ることをおすすめします。

東門から入って唐門をくぐるとまず初めに見る景色はまるで森林に迷い込んだかのような様子です。森林の中には小川が流れています。

【モデル】寝覚めの床(長野県木曽郡上松町)

園内はこのような森に囲まれており、とても都心とは思えないほど落ち着いた景色が続いています。

園内の中心には琵琶湖をモチーフとした大きな池があります。天気が良いとアヒルや白鷺、亀が日向ぼっこをしている風景を眺めることができます。

【モデル】琵琶湖(滋賀県)

園内にはこのような案内板が各所にあり、どのような意匠が込められているのかを知ることができます。

【モデル】竜田川(奈良県生駒郡斑鳩町)

園内の池の辺りでは春には園内の枝垂れ桜が綺麗に咲き誇り、多数の来園者を楽しませます。

こちらは京都にある渡月橋をモデルに作られています。実際の渡月橋とは若干形が異なります。

【モデル】渡月橋(京都府京都市右京区)

 こちらは清水の舞台をモチーフとした景色で非常に奥行きある景色となっています。左側の石積みが清水の舞台ですが、木造の建物自体は残念ながら現存していません。

【モデル】清水の舞台(京都府京都市東山区清水寺)

こちらは通天橋。実際に渡ることができて、渡るだけでなんかワクワクする橋でした。インスタ映えも間違いなし!

【モデル】通天橋(京都府京都市東山区東福寺)

こちらは円月橋。何をモデルとしたかはわかりませんでしたが、石造りで水面の反射と合わせると綺麗な円を見ることができます。残念ながらこちらの橋は渡ることはできませんでした。

こちらは神田上水跡(本物)。現在でも小石川後楽園のすぐそばを神田川が流れています。

白糸の滝。園内の場所的に中山道経路からは外れているのですが、一応モデルが存在するようです。都内でこんなに綺麗な滝を見られるのはたぶんここだけ!

【モデル】千条の滝(神奈川県足柄下郡箱根町)

ちなみに園内からは中央大学後楽園キャンパス3号館も眺めることができます。中央大学が大変趣深い借景になっています。反対に、後楽園キャンパス3号館からも小石川後楽園を見下ろすことができます。

アクセス

後楽園キャンパスからは直線距離では近いものの、直接結ぶ道がないためやや迂回しながら行くことになります。

  • 後楽園駅徒歩8分
  • 水道橋駅徒歩5分
  • (大江戸線)飯田橋駅徒歩3分

入園料:大人300円

入園時間:9:00〜16:30

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