中央大学には2023年現在、法学部、商学部、経済学部、文学部、理工学部、総合政策学部、国際経営学部、国際情報学部の8学部があります。
最近、そんな中央大学が新たな学部を設立するのではないかという噂が広がっています。そこで、今回は大学が公表している資料をもとに、新学部設立に関する情報をまとめました。
- 学部新設を検討している模様
- 具体的な新学部の方向性
- 新学部のキャンパスや規模
- 【続報】7月21日追記
- 【続報】11月28日追記
- まとめ
学部新設を検討している模様
中央大学は毎年度事業計画を策定し、公式WEBサイト上で公表しています。「2023年度(令和5年度)学校法人中央大学事業計画」には、新学部の設立について以下のように記述されています。
多摩キャンパス将来構想委員会において検討された新学部構想を踏まえ、具体化を進めます。
出典:2023年度中央大学事業計画P6
多摩キャンパス将来構想検討委員会は、法学部が茗荷谷キャンパスに移転した後の多摩キャンパスに関する検討を行っている部会であり、元々法学部が使用していた多摩キャンパスの校舎を活用して新学部を設立することが検討されています。
また、同文書の巻末にある『中長期事業計画「Chuo Vision 2025」において定めた指標・目標設定』という項目では、以下のように2025年までに学部数を10以上にすることを目標と掲げています。
現在、中央大学には8学部がありますので、少なくとも2学部以上の新設を検討しているものと考えられます。
また、ある教授が6月に入ってから「最近は学部新設の会議で忙しかった」と証言しており、学内で活発に議論が行われているようです。
具体的な新学部の方向性
具体的な学部の方向性については「2022(令和4)年度 学校法人中央大学事業報告書」にて実際にどのような案が上がっているのかの記載がありました。各案の詳細については下の添付画像をご覧ください。
案1.健康スポーツ学部(仮称)
競技力の向上や身体運動を通じた心身の機能の変化等から取得したデータをもとに、数値的根拠に基づく分析・フィードバックを実施し、スポーツを「する・見る・支える・知る」ことに関わるフィールドワーク、インターンシップを通じて、地域貢献・課題解決と学問の両立を図る。
案2.グリーン×デジタル系の学部
農業生産・農業工学・食料ビジネスにおける実課題を用いたAI・データサイエンスの知識および技術を習得する。行政機関や企業と連携したPBL型(課題解決型)のカリキュラムを実施する。
案3.デザイン×コミュニケーション系の学部
課題解決に向けての着想法、解析法の知識・技能を学ぶ。環境デザイン、地域デザインを中心に、農業・食品、SDGs、観光、コミュニティデザイン、多摩学、地域学を学ぶ。
委員会には4つの部会【A:教育環境、B:研究環境、C:新教育組織、D:健康スポーツ学部(仮称)】を置き、中堅・若手の教職員を中心に教職共同で検討を行いました。
出典:2022年度中央大学事業報告書 p13
【続報】7月21日追記
文科省による理工系拡充事業「大学・高専機能強化事業」において、中央大学が以下の学部・学科を届け出ていたことがわかりました。
- 健康スポーツ科学部
-
- 健康スポーツ科学科
- 農業情報学部
-
- 農業生産科学科
- 生産環境工学科
- 食料ビジネス学科
これは届出があっただけで設置認可が降りたわけではないため、新設が完全に確定したわけではない点だけご注意頂ければと思います。
【続報】中央大学の新学部構想について
— 𝘾𝙝𝙪-𝙋𝙞𝙘𝙠.ᐟ|中央大学 都心学生向けメディア (@chuo_toshin) July 21, 2023
本日文科省が公表した資料から、中央大学より以下の学部・学科の新設が申請された模様です👀
健康スポーツ科学部
・健康スポーツ科学科
農業情報学部
・農業生産科学科
・生産環境工学科
・食料ビジネス学科
(↓文科省報道発表資料)https://t.co/npKvSfUa1s https://t.co/ScvbZcG7It
【続報】11月28日追記
定員・キャンパス・開設年度等の詳細な情報を新しい記事にまとめました。
以下のリンクからご覧ください。
まとめ
今回は公式資料をもとに新学部構想の情報をまとめました。また新しい情報が入り次第随時更新したいと思います。
今後中央大学がどのように変わっていくのか楽しみですね。